ゆっくり・・・深く深く。


ぎこちないけど飛び切り甘いキス。

「んっ・・・くぅ。」
「ちゅ・・ん・・・・・。」

ドキドキして体が熱い・・・。


「はっ・・・・。お前にずっとこうしたかったって思ってた。」
「恭ちゃん・・・。もう駄目だと思ったよ。」

伝えてよかった。
気持ちが彼に届いて凄くよかった・・・。

「星華・・・。綺麗だ。」

そう言って私の頬に彼の手が触れる。


どきどきしすぎてなにも考えられなくなった・・・。



彼が好きすぎて・・・。


「・・・ねぇ星華?今日はこのままずっとここにいない?」

ここに・・・。

「って・・・え!?ここ中庭だし夜だと冷えるよ!?」
「冷えるなら抱き合えばいいんだから。ね・・・誰も来ないよ。」

ドキッ!!!

誰もこないが困るんだってば!!!

「まって・・・恭ちゃんやっぱり駄目駄目!!!」

そういって彼を押しのける。

「え・・・なんで?」
「ま・・・まだ早いと思うの!!」

それを聞くと彼はふっと笑って

「・・・ふっ。心配しなくても今日は何もしないよ。」

と私を見つめてくる彼。

「え・・・じゃあ・・・わっ!!」
「今日はずっと二人で色々お話してようってこと。」

そういってやさしく抱きしめる。


「というか・・・お前そんなこと考えてたんだな。」
「・・・!!!!い・・意地悪!!!」
「本当のことでしょ。」

でも・・・それでもいい好きだから。


「ねぇ?もう一回・・・・キスしてもいい?」


その合図で私に唇を落としてくる彼・・・。

今日はドキドキが止まない気がする・・・。






最終章へ続く・・・。