幼馴染と彼氏の事情


そういって私は恭ちゃんを探しに行く・・・。

場所はわからないけど・・・でもなんとなく読めてる・・・。
不思議と向かった場所は彼と踊った・・・・




屋上だ・・・・。





ガチャ・・・・。
ゆっくりとドアを開ける・・・。

「・・・っ。」

彼がいる・・・・。
こっちを見ても顔を変えることはない。

「恭ちゃん・・・話があるの。」

冷たい空気・・・少し怖い。

「何?・・・。」

いつものトーンで話す彼に少し心が和らいだ・・・けど油断しちゃだめ。

「あのね・・・七深さんいるじゃん。ダンスパーティー、一緒に踊るんだよね?」
「うん・・・それで?」
「今更遅いけど・・・彼女はやめておいたほうがいいと思う・・・」

うまくいえない・・・。
けどこれくらいしか思いつかなかった。

「七深と付き合うべきって言ったのお前だろ。」
「そうだけど・・・でも、彼女は良くないと思う・・・。」

そう小さく呟くと彼は私を睨んできた・・・。

怖い・・・。

その途端なにもいえなくなってしまった。

「自分の事が収まったら今度は人の恋愛にあれこれ言い出すのか?」

違う・・・そうゆうこと言いたいんじゃない・・。

「・・・・。」
「俺は今・・・好きな人いないけど七深のこと好きになっても良いと思ってる。」

ドクッ・・・。

彼の言葉が重く心に突き刺さる。



言わなきゃ・・・。

「それで・・・それだけ?」


言わなきゃ!

「あの・・・意味わからないかもしれないけど・・・。」

ゆっくり深呼吸して・・・彼を見つめる。

大丈夫・・・何を言われてもしょうがない。
全て私がいけないことも分かってる。

だから何を言われても後悔しない・・・。