私は彼女を見るなり少しおかしいと感じた。
様子が違う・・・。
こちらを見てくる目は見るというより睨むような・・・
でも顔は可愛いいつもの顔で・・・。
「えっと・・・相談ってなにかな?」
ここから放れたい・・・この人から。
そう思い早く話を済ませようと私は言った。
嫌な予感がする・・・・。
「あは☆そんな怖い顔しないでよ!何にもしないよ?」
言葉はいつもの彼女なのに・・・
笑顔はそんな感じじゃなくて・・・。
怖い・・・。
「え・・・えっと何かな?」
すると彼女は鋭い目つきで私を見てきた。
「ふっ・・・担当直入に言うね?」
すると彼女の声のトーンが変わった。
言われる・・・何か言われる。
「甲坂さんてさ・・・彼のこと好きだよね?」
ドキ・・・・。
「え・・・彼氏?うん、好きだけど・・・。」
違う・・・俊ちゃんじゃない。
彼女が聞いてるのは恭ちゃんのほうだ。
「とぼけないでくんない?あんたがいると・・・邪魔。」
冷たい空気・・・。
ここにはいちゃいけない。
でも・・・逃げられない。
「あ・・・・。」
怖くて言葉が出ない・・・ううん
怖いんじゃない・・・私がここで認めれば必ず彼女は言う。
「どうしたの?当たりすぎて言葉がでない・・・とか?」
でも何か言わなきゃ・・・
言わないと彼女の思い道理にことが進む。
「あの、そうゆうのは・・・その。・・・聞かないで。」
何とか喉から出た言葉がこれだった。
「なんで?彼のこと好きだけど・・・彼氏がいるから?」
何も言い返せない・・・。
「それは・・・・その・・・。」
「そんな気持ちで高梨君のこと好きになってもきっと振られて終わるだけだよ?」
・・・なにそれ。
意味わかんない・・・。
「そんな睨まないでよ。本当のこと言っただけじゃない?」
うるさい・・・。
「言いたいことあるならはっきり言えば?」
うるさい・・・うるさいうるさい。
