幼馴染と彼氏の事情

*【自分vre】*

廊下に足音だけが響く・・・。

すると彼一度だけこっちを向いてきた。

目が合う・・・。

「・・・・!」
「・・・・っ。」

私は目が会うと顔を赤くしてそっぽを向く。
彼も頭をかきながら再び前を向いた。

・・・この状態は気まずい・・・。
とにかく話題をっ・・・

「あ・・・あのさっ・・・。」
「え!?・・・あ、うん。」

よし!乗ってくれそう!!

「ダンスパーティー楽しみ・・・だね?なんて。」
「あー・・そ・・そうだね。」

駄目だ!!もっと知恵を絞れ私!!

「えーっと・・・料理とか出るのかな?でたら二人で食べようね!」
「ん・・・うん。」

あれ?・・・今あたし食いしん坊だと思われたよね!?
料理の話はナシだっ!!!

「ところでさ・・・俊ちゃんは衣装どうするの?」
「俺?・・・えっと星華に決めてもらおうかなって考えてる。」
「え!?あたしっ!?」

服のセンスなんて全然ないのに!!!

「む・・・無理だよっ!?俊ちゃん自分で決めなよ!!」
「いいの。俺は星華の決めて星華は俺のを決める。どう?恋人っぽいでしょ?」

彼は振り向いてニコッと笑った。

「でも・・・。」
「大丈夫・・・デザインとか色とかじゃなくて、選ぶことに意味があるんだから!」
「俊ちゃん・・・。」

そうだよね!
・・・でも恥はかきたくない!!
ってことで周りの意見もちょくちょく聴いて見ますか。


そんなことを話しているといつの間にか
体育館に付いていた。

「生徒いっぱいだね?結構混んでる。」
「借りるひと多い・・・・・わっ!!」

誰かとぶつかった拍子で彼の手を
放してしまった。

どうしよっ!!はぐれる!!

彼を一生懸命追いかけたが・・・。

「見失ったー!!!!」

ダンスパーティーが出来るくらいの広さ・・・
彼を探すのは少し無理がある。

「どうしよう・・・携帯持って来てないし。」

ここで待ってようかな。
ってドレスとかいいの取られたら終わる!!!