幼馴染と彼氏の事情


でも分かった。きっと幼馴染とだろ?

「そっか・・・。あいつとなんかあったんだろ?」

すると彼女はもっと悲しい顔をして頷いた。
そんな顔しないで・・・そんな顔させるために言ったんじゃない。

「でも問い詰めたりはしないよ・・・。だからそんな悲しい顔しないで?」
「ごめんね・・・。俊ちゃんは凄く優しいよね。」

そういってホッとする彼女。
優しい・・・当たり前じゃん。

「優しくするのは当たり前。お前の事好きだから・・・。」

彼女はそれを聞くと少し・・・寂しそうな表情を見せた。

「そう・・・あた・・・・だから・・・。」

何かを呟いていた・・・。
よく聞こえない。

「・・・?」

俺が聞こえないって合図を送ると
彼女はなにも言わずに・・・。

ギュ・・・。

「わっ。せ・・・星華?」
「・・・俊ちゃんあったかい!!」

そういって笑顔を俺に見せる・・・。
すっげぇ可愛い。

「え?そ・・そう?」

やばい・・・さすがにやばいと思った。
正直理性が保ててない・・・。
このままじゃいつ彼女を襲うかわからないから

「星華・・・そろそろドレス・・・見に行こうよ。」

なんて理由で彼女から放れようとした。
でも彼女は俺の顔をまじまじと見つめてくる・・・
と思いきや・・・

「そうだね。ドレス見に行こうか!」

そういって俺から放れた。

「あ・・・待って。」

ずるい・・・今のは反則。
俺が何もしないと思ったら大間違いだよ。

ギュ・・・。

俺は彼女を抱き寄せた。

「しゅ・・・俊ちゃん!?////」

俺の顔を見て赤くなる彼女・・・。
抱きしめるだけにしておこうと思ったのに・・・悪いけど我慢できない。

「黙ってて・・・んっ。」

そういって彼女の唇を奪う。
彼女は抵抗していたけど俺が優しくすると
抵抗するのをやめた。

「ん・・・・。ちゅ。」
「んっ・・はぁ・・・っ。」

俺が唇を放すと彼女は少し息が荒くなっていた。

可愛い・・・・もっとしたい。
でもその気持ちをこらえて誤魔化すように

「体育館・・・行こうか。」

と言って彼女の手を引いた。