幼馴染と彼氏の事情

*【俊ver】*

放課後・・・俺は彼女の教室に向かった。

「星華ー・・・ドレス見にい・・・。」

教室をみると彼女は自分の机でうつ伏せで寝てる。

「あらら。寝ちゃってる・・・起こさないほうがいいかな?」

あ・・・でも駄目だ。ドレス見に行くから。

俺は彼女の顔を見た・・。
よく寝てる・・・可愛い。

「ん・・・?あ!?」

よく見ると彼女の目の下が腫れていた。

「ちょ・・・これ酷いな。星華!!起きて!!」

彼女にこのことを知らせるべく軽くゆすった。

すると彼女は眠たそうな顔をしてゆっくり目を開けた。

「ん・・・・え・・・俊ちゃん!」
「お前大丈夫か!?目の下腫れてるぞ!?」

そのことを彼女に知らせると苦笑いして

「あ・・・さっき泣いたからかも。でも、冷やせば何とかなるし!」

といいながら目を擦る。

泣いた・・・彼女が泣いたって・・・。

「泣いたって・・・何かあったの?」

俺が聞くと彼女は少し焦った。
なんで焦るの・・・?

「あ・・・ううん。ちょっとゴミ入っちゃってなかなか取れなくて・・・。」

あ・・・嘘だ。
彼女の嘘は分かりやすい。

なんで教えてくれないんだ?俺はお前のこと・・・。

言葉よりも俺は先に手が出てしまい気づけば彼女の目を優しく撫でていた。

「俊ちゃん・・・。」

彼女は俺を見てどうしたの?なんていいそうな口調になる。

「ちゃんと教えてほしい。俺は星華の彼氏だよ?・・・そんなに頼りない?」

なにがったんだ?どうして俺には教えてくれないの?
俺・・・寂しいよ。

「あのね・・・正直話したくない。」
「え?」

話したくないって・・・そんなにまずい内容なのか?

「何で泣いてたか・・・話せない。」
「俺が心配するから?」
「それもある・・・でも。」

でも・・・でもなんだ?
ほかにも理由があるのか?
でも、彼女にそんなこといって困らせたくない。

だからあえてこらえる事にした。