幼馴染と彼氏の事情


「そっか・・・。あいつとなんかあったんだろ?」

ドキッ・・・。
私は少し焦った・・・でも嘘は付きたくない。
だからゆっくり頷いた。

「でも問い詰めたりはしないよ・・・。だからそんな悲しい顔しないで?」

あ・・・悲しい顔してるんだ・・・あたし。

「ごめんね・・・。俊ちゃんは凄く優しいよね。」
「優しくするのは当たり前。お前の事好きだから・・・。」

当たり前・・・ね。
うん・・・彼氏だから当たり前。

「そうだね。あたしも俊ちゃんのこと好きだよ。」

そっと呟く・・・。
彼は多分聞こえてない・・。
だって聞こえないようにいったんだから。

「・・・?」

きょとんとする彼。
私はさっきの言葉を言わない代わりに
彼を抱きしめた。

ギュ・・・。

「わっ。せ・・・星華?」
「・・・俊ちゃんあったかい!!」
「え?そ・・そう?」

抱きしめるってこんな感じなんだ・・・。
ギューってして・・・温かくて。

「星華・・・そろそろドレス・・・見に行こうよ。」

あれ・・・。
いつもと態度が違うような・・・?

そう思い彼を見る・・・。
彼の表情は余裕そうで私を見下ろしていた。

「そうだね。ドレス見に行こうか!」

そういって・・・私は彼から放れた。

「あ・・・待って。」

すると彼は私の腕と腰を掴んで抱き寄せてきた。

「しゅ・・・俊ちゃん!?////」
「黙ってて・・・んっ。」

そういって私に唇が落とされた。

・・・・!?

い・・・いきなりキスされたらどうすればいいかっ!!

「ん・・・・。ちゅ。」
「んっ・・はぁ・・・っ。」

少し長いキスが続くと彼は私から放れ

「体育館・・・行こうか。」

そういって私の手を引き教室をあとにした・・・。