幼馴染と彼氏の事情


「邪魔じゃないよ。俺も今から七深の事行こうとしてたところだったから。」
「そっか!よかった!」

え・・・。
あれ・・・?

えっと・・・とにかく今・・・何かが心に刺さった。
痛い・・・おかしいな・・・。

「じゃあ星華、今日の練習終わりな。・・・ん?星華?」

彼が私に何か聞いてる・・・。答えなきゃ。

でも・・・口が開かない・・・言えない。

「どうした?具合でも悪い?」

悪くない・・・でも痛い。
恭ちゃんの声・・・痛い。

「い・・たい。」
「え?・・・鯛?」
「痛い!ちょーーーー痛い!!!」

出た声がコレだった。

「え!?どこがいたいんだ!?やっぱりさっき抓ったからほっぺか!?」
「恭ちゃん・・・痛い!!!とにかく痛い!!!保健室行ってくる!!」
「は!?待てよ!」

私は屋上の入口を出て走って保健室に言った。

「おい!せい・・・」
「高梨君・・・行かないでよ。」
「七深・・・。」











すたすた・・・。
「痛い痛い痛い痛い!!」

なにこの痛み・・・胸が痛い!!

私は保健室のドアを勢いよく開け
入った。

「先生!痛いです!!!心が!!!」

きょとんとする先生を無視して私はベットに入る。

「あ、ベットかります!!とにかく痛いです!!!」

カーテンをシャッ!!と閉めベットに座る。

ブミュ・・・。

「え・・・?まさか痛みのあまり幻聴が・・・。」

けど座ったベットは盛り上がってる。

やっぱり何か踏んだ!?

「あ、ご・・・ごめんなさ・・・んぐっ!!」

と急に口を押さえられベットに引きずりこまれた。

え!?・・・ゆ・・・誘拐!?
と・・・冗談はさておき・・・とにかく放してくれないと!!

く・・・苦しい!!