ちょ・・・まじで痛い!!
恭ちゃん力入れすぎじゃない!?
「あ、わりぃ!!」
私がしたすぎて涙を流したのに気づいた彼はすぐさまほっぺから手を放した。
「・・・つぁ。ほっぺ伸びちゃったらどうすんの!!」
「え・・・いや、ごめん!!痛かったよな!?」
「痛いって何回も言ったんじゃんかぁ~・・・。」
つねられたところを何回か自分の手で撫でる。
赤くなってたらどうしよ・・・。
「ちょ・・・見せて!」
すると撫でていた手を彼は掴んでどかしその代わり彼の手が頬に触れる。
あ・・・あったかい。
「って・・・恭ちゃん!?」
「ん?・・・あー・・赤くはなってないみたいだから大丈夫。」
私の顔を近い距離でまじまじ見てくる。
彼の息が顔にかかり自分の心拍数が上がる・・・。
「ん・・・いや!やっぱり赤い!!赤くなってきてるぞ!!でも腫れてないみたいだけど・・・。」
「は・・・放してよ!!あ・・赤くなってるのは恭ちゃんが近づくからでしょ!!!」
あ・・・ついつい本音が・・・。
自分が言ったことに恥ずかしくなりますます顔を赤くしてしまった。
「え・・・えっと、俺?」
そうだよ・・・気付けやバカやろうが!!!
「な・・なんでわかんないのよ!!誰だって近づいて頬触られて顔をまじまじと見られたらドキドキすっ・・・じゃなくてビックリするでしょ!!!」
やばい・・・今の単語は幼馴染としては相応しくない言い方だった。
聴かれちゃった・・・かな!?
「ふーん・・・。彼氏いるのにそれはやばいんじゃないの?」
それでも恭ちゃんは私のその単語を見逃してくれなかった。
「ちょ・・・言い間違えただけだよ!!その目やめてよ!!」
でも彼はやめない。
とにかく話題を変えないと・・・。
「えっと・・・あぁ!入口に七深さんがっ!」
「・・・。」
きゃああああああ!!!凄い目でこっち見てきたぁ!!!
「え・・・?よくわかったね。」
「え?」
その聞き覚えのある声に入口の方を向く私たち。
「な・・・七深さん!?どうして!?」
「え?ちょっと高梨くんにパーティーのこと聴きたくて・・・二人ともここで練習してたの?」
・・・・沈黙が続く。
ただうんって言えば言いだけなのに・・・なんでいえないんだろ。
「あ・・・もしかしてあたし邪魔だった?」
黙っている私たちに七深さんは残念そうな顔をした。
正直恭ちゃんと二人でいたい・・・。
でも・・・
すると彼は口を開いた。
