「え?・・・な、なに言ってるの!?」

私は立ち上がり恭ちゃんに叫んだ。

「そうだよ。てか君・・・バカ?」

続いて彼も恭ちゃんに言う。

「は!?バカじゃねぇよ!!・・・てかお前・・・星華のこと好きじゃねぇだろ!」
「やっぱバカ?」
「ちげー!!!」

いや・・・バカだと思うよ。
好きでもないのに付き合うわけないじゃん。

「好きでもない人と付き合ったりはしないよ。」

あ・・・彼が変わりに言ってくれた。

「恭ちゃん・・・コレで分かったでしょ?彼は女遊びなんてしない。凄くいい人。」
「・・・・む。やっぱり駄目だ!!今は良くてもこれからが肝心だろ!!」

意味わかんないし・・・。

「君が彼女のナンなのかよく分からないけど・・・俺は彼女から離れる気はないから。」
「俊ちゃん・・・。嬉しい!」
「俺は星華の幼馴染だ!!お前も喜んでんじゃねぇ!!」

私が彼に近づこうとするのを間に入りバタバタする彼。

「駄目だ!!認めるまでこのデカ彼氏に近づくな!!」
「な・・・なんでよ!!じゃあどうしたら認めてくれるのよ!!」

すると彼は少し悩んで・・・はっ!と
表情を変えて私に言った。

「なら・・・一週間。お前達を一週間観察する!そんでデカ彼氏が女遊びするようなやつじゃなかったら・・・認めてやる。」
「は!?・・・意味わかん・・・」

私が言いかけようとしたとき彼が私によってきた。

「いいよ。星華は俺のものって証明してみせるよ。でも・・・期限が過ぎたら彼女に近づくな。いいな?」

ちょ・・・勝手に決めないでよ!?

「いい度胸じゃねぇか・・・いいか!?こいつを泣かせてみろ!ただじゃおかねぇからナ!!!」

二人は顔を見合わせ火花をパチパチと鳴らせた。

「二人とも私の意見も聞いてよ!!!」

するとこちらを睨んできて・・・

「お前は黙ってみてろよ・・・これは男同士のプライドを掛けた勝負だ・・・。」
「彼に同じく・・・星華には悪いけど譲れないんだよね?この勝負・・・。」
「ヴッ・・・。」

二人とも顔怖いよぉ!!!

こうして・・・よく分からない一週間の勝負が始まるのでした・・・。