「はぁ!?彼氏が出来た!?」

私の名前は甲坂星華(こうさかせいか)
高校二年生です。

「え・・・うん。でも凄く優しくていい人だよ?」
「駄目だ!絶対認めねぇ!!!お前に彼氏なんかできねぇよ!!」

失礼ね!!!


彼は四歳の頃からの幼馴染。
高梨恭(たかなしきょう)。

私は最近・・・というか二日前彼氏ができました。

「はい?あたしだって女の子よ!!可能性は十分あります!」
「ない・・・ないないないない!!!」

む・・・むかつく!!

「ある!!今がその証拠よ!」
「絶対遊びだ!!!別れろ!!」

なによ・・・彼氏が出来たら俺に教えろって
言ったの恭ちゃんじゃん!!

「・・・ふん。あたしに彼氏が出来て悔しいんでしょ?」
「悔しい!?悔しくねぇ!!お前を選ぶやつなんて皆お遊びに決まってるって言ってんだよ!」
「お遊び~!?彼は本気で告白してくれたのにお遊びだなんて思うわけないでしょ!?」

そう・・・私の彼氏は女遊びなんてしない。
そうゆう性格じゃない。

「とにかく・・・そんなに言うなら一度あってみなさいよ!!」
「・・・え・・・あぁ!!いいじゃねぇか!!あってやるよ!!」

恭ちゃんはむきになってあたしの方を掴み
ぐらぐら揺らしてきた。

「わ!?きょ・・・恭ちゃ・・・!!」
「は~や~く~・・・か~れ~し~に~・・・あ~わ~せ~ろ~!!!」

そ・・そんなに!?

そのとき動きが止まった。

「・・・ん?・・・あ!?」

と同時に恭ちゃんは威嚇した声をだした。

「俺の事・・・呼んだ?」

サラサラの髪・・・茶色の瞳・・・誰もが振り返る長身。
彼だ・・・。

「あ!俊ちゃん!!!」
「星華どうしたの?・・・こいつと揉め事?」

彼は恭ちゃんが私の肩を掴んでるのを見て
睨んできた。

「ねぇ・・・その手離してくれない?彼女が穢れる。」

こ・・・怖いよ俊ちゃん・・・。

「はぁ!?こいつと俺は幼馴染なんだよ!?・・・つか、お前こいつの彼氏?」
「そうだけど・・・何か?」

すると恭ちゃんは私の肩を離し彼の前に立った。

恭ちゃん・・・身長低くっ。

「単刀直入に言うけど・・・こいつと別れろ。」