「荷物を詰めてて思ったんだけど、見事に持ち物が水色だよね。
気持ち悪い」
「き、気持ち悪いは余計でしょ!いいじゃない!あたしが水色にしてるんだから」
「だから、雨宮さんに水色は似合わないんだよ。絶対ピンクが似合うのに……気持ち悪い」
淡々とクールな表情で言う峯岸美海に、少しイラっとした。
「気持ち悪い、とか言われるの、気分悪いんだけど」
「だって気持ち悪いんだもん」
不機嫌な感情丸出しの低い声で言ったあたしとは対照的に、彼女の声はどこまでも一定の高さを保っていた。
「理由があるの?」
今までに感じたことのない感覚がした。
普通、水色の物をたくさん持っているからって、誰も理由なんか気にしない。
「水色が好きなんだね」とかその場しのぎに言う程度。
でもあたしは、水色なんか好きじゃない。
どちらかと言えば童顔なあたしに、似合わない色だということもわかってる。
「理由があるなら、聞くけど?これからも倒れられると私が困るし」
「こーゆー時って、普通は『あなたが心配だから聞かせて』とか言わない?」
そういえば、彼女はあたしにバイトを休ませる理由も自分が困るから、だった。
「別に。まぁ、一応は心配だけど。
私は、親しくない人のことを心配して相談にのる程お人好しな人間じゃないから」
こーゆーことを本人の前で暴露してもいいのかな。
でも、明らかに同情や友達面とは違う彼女の言葉や態度が心地良い。
「峯岸美海自身のために、話、聞いてくれる?」
そうして、あたしは自分のことを話した。
気持ち悪い」
「き、気持ち悪いは余計でしょ!いいじゃない!あたしが水色にしてるんだから」
「だから、雨宮さんに水色は似合わないんだよ。絶対ピンクが似合うのに……気持ち悪い」
淡々とクールな表情で言う峯岸美海に、少しイラっとした。
「気持ち悪い、とか言われるの、気分悪いんだけど」
「だって気持ち悪いんだもん」
不機嫌な感情丸出しの低い声で言ったあたしとは対照的に、彼女の声はどこまでも一定の高さを保っていた。
「理由があるの?」
今までに感じたことのない感覚がした。
普通、水色の物をたくさん持っているからって、誰も理由なんか気にしない。
「水色が好きなんだね」とかその場しのぎに言う程度。
でもあたしは、水色なんか好きじゃない。
どちらかと言えば童顔なあたしに、似合わない色だということもわかってる。
「理由があるなら、聞くけど?これからも倒れられると私が困るし」
「こーゆー時って、普通は『あなたが心配だから聞かせて』とか言わない?」
そういえば、彼女はあたしにバイトを休ませる理由も自分が困るから、だった。
「別に。まぁ、一応は心配だけど。
私は、親しくない人のことを心配して相談にのる程お人好しな人間じゃないから」
こーゆーことを本人の前で暴露してもいいのかな。
でも、明らかに同情や友達面とは違う彼女の言葉や態度が心地良い。
「峯岸美海自身のために、話、聞いてくれる?」
そうして、あたしは自分のことを話した。


