「そ、う、だったんだ……」


そうだったんだ。


雨宮ありすは、家のために一生懸命バイトして、勉強してた。


雨宮ありすは、自分のためにも、一生懸命バイトして、勉強してた。


学年1位だって、努力したあの子の、当然の結果だったんだ。



それをあたしは、見た目が派手だからって、勉強してないって決め付けた。


勉強してないのに頭がいいって決め付けてた。



他の人に対してだってそう。



見た目が派手だと遊んでそうって決め付けて、あたしは勉強してるのにって僻んでた。



リア女にいたって、勉強してなきゃ遊んでるのと同じなのに。



あたしは、それを理解しないままに、いろんな人を妬んでた。



……本当は、その人達の方が一生懸命生活してたかもしれないのにね。