2年3組乙女事情


期待してそんなことを聞いてみたけど、やっぱり満足するような答えは返ってこない。



これじゃあ、一緒に勉強する意味がないんじゃない?



ひらひらした薄いピンクのブラウスに、あたしがあげたピンクのピアスを付けるありすは、今日だってメイクも完璧で可愛い。


……でもさすがに、この性格は可愛くない気がする。



「規則性、無きにしも非ず、だよ」


「本当?」



ウソ。


前言……というより、前考撤回?


やっぱりありす、性格だって十分可愛いかもしれない。


これも、ツンデレの一種だったりするのかな?



期待した目で見つめるあたしから軽く目をそらしてから、ありすは口を開いた。



「やっぱりそれは後で」


「え? 何で!?」


「美海さぁ……。妙な噂が流れてるんだけど、気付いてる?」


「え……」