期待してそんなことを聞いてみたけど、やっぱり満足するような答えは返ってこない。
これじゃあ、一緒に勉強する意味がないんじゃない?
ひらひらした薄いピンクのブラウスに、あたしがあげたピンクのピアスを付けるありすは、今日だってメイクも完璧で可愛い。
……でもさすがに、この性格は可愛くない気がする。
「規則性、無きにしも非ず、だよ」
「本当?」
ウソ。
前言……というより、前考撤回?
やっぱりありす、性格だって十分可愛いかもしれない。
これも、ツンデレの一種だったりするのかな?
期待した目で見つめるあたしから軽く目をそらしてから、ありすは口を開いた。
「やっぱりそれは後で」
「え? 何で!?」
「美海さぁ……。妙な噂が流れてるんだけど、気付いてる?」
「え……」


