代わり映えのしないいつもの挨拶と一緒に、おばさん先生が教室に入って来た。



今日の洋服は、薄いピンクのアンサンブルに白いひざ丈のスカート。



……でも、アンサンブルの模様がやっぱりあり得ない。



あんな大きさのスパンコール、最近どこを探しても見つからないし。


それに、あのショッキングピンクの……え、あれは何?



ぼーっとそんな先生を眺めていると、ぱっと先生と目があった。



あたしをみた瞬間に見開かれた目は、昨日みたいに制服に似合わない髪を気にしてるんじゃない。


たぶん、単純に昨日と今日で髪型の違うあたしに驚いただけのものだと思う。



ま、当たり前だよね。



今日もこれから、6回これを繰り返すのか……。



そう思ったけど、昨日みたいな憂鬱さは特に感じなかった。



あ、後で舞花にもお礼を言わないとね!