「だからこそね、わかんないの。何で自分が泣いてるのかって」
「うん」
「それでさ、思ったの。もしかしたらあたし、感動してるんじゃないかなって」
「うん」
あたしは、牛乳をずずっと吸い込んだ。
「感動したって言う人はさ、みんな泣いてるでしょ?」
「そうだね」
「だから、何で人が感動するのかがわかれば、あたしが涙もろくなった理由も解明されると思ったの」
「なるほどね」
ありすの言いたいことが、わからなくもなかった。
病気ネタやドキュメンタリーで声をそろえて
「感動しました!」
って言う人達と比べたら、よっぽど人間性がある。
……と、思わなくもない。
「それで、何で人は感動するんだと思う?」
ありすが再びそう言った時、校舎から昼休みの終わりを知らせるチャイムが鳴った。
「うん」
「それでさ、思ったの。もしかしたらあたし、感動してるんじゃないかなって」
「うん」
あたしは、牛乳をずずっと吸い込んだ。
「感動したって言う人はさ、みんな泣いてるでしょ?」
「そうだね」
「だから、何で人が感動するのかがわかれば、あたしが涙もろくなった理由も解明されると思ったの」
「なるほどね」
ありすの言いたいことが、わからなくもなかった。
病気ネタやドキュメンタリーで声をそろえて
「感動しました!」
って言う人達と比べたら、よっぽど人間性がある。
……と、思わなくもない。
「それで、何で人は感動するんだと思う?」
ありすが再びそう言った時、校舎から昼休みの終わりを知らせるチャイムが鳴った。


