店での仕事は初めは慣れなかったが、徐々にやり方もわかってきてお妙さんにも誉められたりもした。



相変わらず色々と視線を浴びたりはするが、それでも周りの人は優しくしてくれた。なんでこの時代に来てしまったのかはわからないけれど、もう少し頑張ってみようと思う。









――康ちゃん、じっちゃん






私、この時代で頑張って生きてみせるよ。







探すんだ



自分の生き方っていうやつをさ――









「惠瑠ーはよ手伝ってぇなー!」







「はーい!」







お妙の元に駆け寄る惠瑠の後ろ姿をオレンジ色の暖かい色をした夕日が優しく照らしていた。