君が過ぎた季節


クラスメイトの木江。

1年2年と同じクラスだったが、まさか3年まで一緒だとは思わなかった。



「今までどこいってたんだよ」

「体育館裏」



告白に呼び出されたのはべたな体育館裏。

それだけで大体察したらしい木江は、はあ、と溜め息をついて同情らしき視線で見てくる。



「大変だな、モテるってのも」

「何言ってんのさ、自分も充分モテてるくせに」