「・・・・」 私は返す言葉が思い浮かばなかった。 「言ってくれてありがとう。 理由とかいつからしてるとか 聞きたい。 でも紗緒が言えると思ったときに 教えて欲しい。 俺、そんなことで見る目とか 変わらないし、 もっと知りたい。」 「....あ、ありがとう。」 私の目には涙が溜まっていた。 私は泣いてるのがバレないように 眠いふりをして電話を切った。 なんだか胸が温かい。 なんだろう、変な気持ち。 その日は久しぶりによく眠れた。