本気で平和について学ぼうと思っているのは極一部の生徒だけ。
そのメンバーは一緒に沖縄へやってきた、
忠志、美和、亮介、雄大、私の5人。
みんな同じ大学2年生。
「おい、置いて行くぞ。」
そう言って呆れた顔で私たちを見る、亮介。
こいつはかなりのドS。
優しいときもあるけど、怒ると手がつけられない。
「めめめ芽衣!さっき見たことないようなイケメンが!」
そう言って私のもとへ駆け寄ってきた、美和。
美和はかなりの面食い。
イケメンで大人な30代に弱い。
付き合ってきた人は数知れず。
でも、美和はいつも本気で好きになって、本気で恋をする。
自分の正しいと信じた道をまっすぐ進む女だ。
「玉木宏似?向井理似?」
私は笑いながら美和に聞く。
そんな二人の会話を遮るように、
雄大は私たちの背中を押した。
「行くぞ」
雄大は頼れるリーダー的存在。
しかも学内でもトップを争う成績。
将来は政治家になるという夢がある。
ひいおじいちゃんも、おじいちゃんも、お父さんも政治家という家庭で育った。
