チョコの魔法。



「さぁ? Kって子から」




一瞬、大地くんがこっちを見て微笑んだ気がした。


「えー、何それ。謎じゃん」


「てか、この学年Kって子多いよね? ほら、千穂(カズホ)とか。それに、あの子。来未だって。あ、私もだっけ。奏子って」


その日は一日中その話でもちきりだった。