「希璃……」
大地くんの顔が近付いてくる。
唇が触れる前に聞こえた一言。
「絶対に離さないからな……」
それは二人のキスによってチョコのように溶けていった。
初めてのキスは甘い甘いチョコの味。
今思えば、バレンタインの時にチョコを渡しててよかったと思う。
もし、渡してなかったら、今、こうして幸せになる事はできなかっただろう。
勇気って、大切だね。
唇が離れると直ぐに、私は言った。
「大地……大好きだよ」
大地くんが目を大きく見開いた。
大地、って呼んじゃいけなかったのかな……?
「大地くん、どうし--」
そう聞こうとした私の唇は、また塞がれる。
チョコのように甘い時間。
二人の愛を確かめ合うキスだけがその時の中を流れていた。
end

