「美奈世!助けて!」
「何よ急に~」
「あたし恋しちゃった...」
「誰に?!?!?!?!?!??!?!」
「2年A組の...」
「うん...」
「隆二先輩。」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!」
「え、駄目だった?」
「駄目だったもなのも
 隆二先輩彼女いるよ?!」
「分かってるけど...」

分かってる。
分かってるケド
好きになっちゃったんだよ...
もう諦められないんだよ。

「愛羅!!!!うち応援するよ!!!」
「ありがとう!でも片想いでいいっていうか..」
「うわー純粋過ぎて困るんだけど!」
美奈世は笑いながらそう言った。
「そっちの方が努力出来るっていうか..」
「うわーお、まあ頑張って!」
「ありがとう!1限ってなんだっけ?」
「理科だったような?」
「移動教室か..美奈世一緒に行こう!」
「うん!」
私達は準備して理科室に移動した。

サボれば良かった..
あんな辛い光景を
目にするなんて...

私達は理科室に繋ぐ廊下を歩いていた。
私達が楽しく喋りながら移動してる時
後ろから聞いたことがあるような声がした。

恐る恐る後ろを向いた。

「最悪......。」