ロールキャベツ

私がイスに座ると、先輩の横に居た3年の宮崎理央(ミヤザキリオ)部長が口を開いた。
「あと来てないのは…馬鹿だけか??」

「部長、馬鹿は駄目ですよ、かわいそうです。―せめてアホにしてあげませんと」

そう言って蒼井先輩はにこやかに微笑んだ。
その笑顔に、私の顔はすぐ反応して真っ赤になる。

―その笑顔は私に向けられてのものじゃないのに…