ロールキャベツ

神原君は私たちと同学年で、そのチャラい見た目から今こそ慣れたものの初めて会ったときは関わりたくないな…とさえ思っていた。(本人にはナイショ)

けれど、本人がいうところによると、母親が外国の人だから金髪はもともとのものらしい。

――嘘かもしれないけれど、一週間おなじ部活で過ごしてきて、彼がそんなに悪い人ではないことは皆知っている。


それを証拠に、

「遅かったじゃねぇか、あぁ??ふつー部長様より下の奴らが部活にはやく来ねぇといけないの知らなかったのか、タ・ケ・ルきゅん?」

「ぶ、部長…だ、だって仕方ないだろ!?先生に呼び出されて…!!」

「仕方ないで済むと思ってるのか…?」

「ヒッ!!た、助けてセンパイ!!」

部長の威圧に耐えられなくなった神原君は、横に居た先輩に抱きついて助けを求めた。

うらやましい…私も抱きつきたい…っっ

なんて考えがついつい私の頭をよぎる。