私が一人で一喜一憂していると、ドアが蹴破られる勢いで、バーン!!と開いた。 開かれたドアの前には、ワックスでツンツンに逆立てた金髪が特徴の男子―― 「馬鹿とかアホとかっ…オレがいないとこでオレの話するんじゃねぇ!!!」 ややつっこみどころをはき違えている彼こそ、たった今部長と先輩が話していた人物―神原タケル(カンバラタケル)その人だった。