失恋をした君と私の恋



◎君が好き


☆涼太side


最近、同じ夢ばかり見る

悲しそうな顔をした奈々。

俺は何もできずに
「元気だせ」なんて言ってて

そして奈々は笑う。
無理矢理つくったあの笑顔で。

「奈っ…々……」
ガバッと起き上がる。
「また夢か~っ」

ベットからおりて
学校の準備をする。

「いってきまーす」

家を出てしばらく歩くと
いつものY路地で
沙羅だけがいた。

「おはよう、涼太」

沙羅は俺に気付くなり
そう言った。

「はよ。2人は?」

「先に行った。
奈々が2人になりたいって」

「奈々が!?」

「うん」

奈々が敬斗と2人…。
やけにモヤモヤした。

「涼太、私思うんだけど…
涼太は私のこと好きじゃないよ?」

「は?」

歩きだした途端に
沙羅が言った。
さぁーと風が吹いて
沙羅は髪を耳にかけた。

「涼太さ、小さな時から
私のこと守ってくれてたでしょ?
女子から囲まれてる私を見て
一目散に走って来てくれて…
」

「それが何だよ?」

俺がそう言うと、
沙羅は俺の前に立って言った

「それと一緒!
私のことを守りたい
ってゆう気持ちだけなの
そこに恋愛感情は無いわよ?」
「恋愛感情は…無い」

「そう。守りたいだけが
好きになる理由だとしたら
他にもいるでしょ?私以上が♪」

そう言った沙羅は
ニコっと微笑んでから
「自分の気持ちは
自分にしか分かりませんよ!」
と言いながら、
走って先に行ってしまった。


沙羅以上に守りたい人…。


「そっか……。」


俺はまた歩きだした。