「あっ。俺、ゆいちゃんって呼ぶから、ゆいちゃんは俺のこと、゛京悟゛って呼んで、ね!」


そう言って、もといた女の子達がいる、廊下に戻って行ってしまった。


「キャー!カッコイイー!かっこよすぎっ!おまけに優しいし。いいなぁ~、ゆいちゃんは。」


「えっ。なんで?」


「だって、京悟様に、フルーネームで覚えられていたんだよ。それに、゛ゆいちゃん゛って、呼ばれてたじゃん。」


「えっ!それは、ココナちゃんだってじゃん。゛ココナちゃん゛って呼ばれてたよね?」


「ゆいちゃんの名前を呼ばれたのと、私の名前が呼ばれたのは、違う意味だよ。」


「うぅ~ん。そうなの…かな?」


「そうだよ!」


ちょっと、性格違うけど、ココナちゃんって、何か…愛ちゃんみたい。


「ー新入生の皆さんは、各教室の廊下にいる、3年生の指示にしたがって、体育館へ入場して下さいー」