「それがね…。あたしとゆい…その、クラスわかれちゃったみたい。」


「えっ…今なんて…。」


「だからね、あたしがC組で、ゆいはB組でクラスわかれちゃったみたい。」


「えぇ~!幼稚園の頃から、ずぅ~と同じくらすだったのに…。愛ちゃんヤダ…。離れたくない!」


「ちょっゆい。あたしだって、ゆいと離れるのは悲しいよ。でも、ず~っと会えない訳じゃないでしょ?クラスが違うだけで、休み時間とか登校、下校は一緒なんだから。それに、ず~っとあたしと仲良くしてちゃダメなの。他の子とも仲良くならなきゃ。ね、ゆい。」


「うぅ~。でも…。」


「そんなことしてたら、本当に小学生と間違えらせるよ。」


「なっ。でも、私、人見知りだし、喋りかけれないよ。」


「大丈夫。ゆいは、小さくて可愛いから皆がほっとかないよっ!みんな話しかけてくれるって!」


「絶対?」


「うん。絶対っ!」


「うん。じゃあ、頑張ってみる…。」


「うん。まぁ、男子も放っとかないだろうケド…。ゆいを今まで守ってきたのにぃ!コレじゃあ、狼の群れにウサギを放り込むのと同じじゃない。もぅっあたしのバカ!だから、ゆいのことを守ってくれるような女の子を友達にしてもらわないと…ゆいが…ゆいが。」


「ねぇ、愛ちゃん。1人で何ブツブツ言ってんの?」