SSさんっ!【シークレットサービス】

ジリリリリリ・・・・・・


目覚まし時計の音で目が覚めた。


「ん・・・・・もう朝?なんか早い・・・・・・」


ベッドから降りて、玄関に向かう。


ポストをあけてみる。


「あ、今日は新聞入ってない」


ポストを閉じて洗面所へ向かう。


「あ、目の下くまが出来てる・・・・・・。直さないと」


目の前には大量のメイク道具。


「えーっと、くまを直す道具は・・・・・・」


・・・・・・見当たらない。


昨日使ってなかったよね?


じゃあ、あるはずなんだけど・・・・・。


「凜々蝶(りりちよ)ちゃ~ん♪くまのメイク道具返してほしい~?」


ビクッ!!


「野ばらさん、今日学校あるんで、返してください」


「じゃあ返す代わりに太ももの間に指入れてもいい~?」


「諦めてください(きっぱり)」


しょんぼりしながら野ばらさんがくまのメイク道具を返してくれた。


「それより凜々蝶ちゃ~ん♪SS(シークレットサービス)は
見つかったの~?」


「えっ」


「ここの妖館(あやかしかん)にSSを雇ってないのは凛々蝶ちゃんだけだよ~?」


・・・・・・雇う気ないんですけど。