しょぼんと肩を落とす
あたし―…


そんなあたしの肩を
由君は自分の方に向ける


あ…由君もまだ顔赤い…


「引いた?」


高1が終わるのに
キスもまだだった。

それって子ども―…?



「んなわけねーだろ。
マジ…嬉しい…//」

ナギのファーストキス
俺なんでしょ?


って由君は顔を赤らめながら恥ずかしそうに笑う


急に安心したのか、由君の言葉が嬉しかったのか

あたしの涙腺は刺激され涙が出てきた



「う~…ふぇっ…うぅ」

「泣くなよ~!」


由君はそう言って
袖であたしの涙を拭き、抱きしめてくれた…//



「ナギの初めて。
全部俺が貰うかっ♪」


由君の胸の中は
あったかくて安心する**


“うん”って答える
代わりにあたしは由君の
胸にすりすりした―…




「―…なんでこんな
可愛いかなぁ。…はぁ」