数分の間に何が
起きたんだっけ…?

確か20分前にはこんなことにはなってなかった…



「えっ…本当に?」

誰もいない自分の部屋であたし誰に言ってるの!


そっ…そもそも
お兄ちゃんのことだもん

そんな簡単に
OKするはずな…


「ナギ、由季もう
来てるけど?」



いつもならノックして!
って言ってるけど、

今回はそうはいかない


「え?」

「泊まり行くんだろ?」


しょんぼりしてる
お兄ちゃんの顔―…


うそ…お兄ちゃんを
説得したのっ―…!?


「俺ら下にいるから。
準備できたら来いな?」


えっ―…!?

お兄ちゃん―…!?



お兄ちゃんの背中は
なんか寂しさが出てる…


一階からは由君と沙織さんの笑い声…


あたし、本当に
泊まりに行くんだっ…//