"龍へ




 私は実は手紙を書くという行為が実は初めてで、とても緊張しています



 でも緊張すると同時に、最初で最後に書く手紙があなた宛でよかったと心の底から思います。



 私たちは、幼いころからの幼馴染で、いつでも気づけば隣に龍がいる。それはいつの間にか当たり前のようになっていたけれど、じつはそれは全然当たり前のことじゃないんだよね。


 それは奇跡にも近い偶然。でも、私龍と出会ったことは必然だと信じていたいな。



 ねえ。



 もし、この出会いが必然ならば私はまたあなたに出会えるよね?


 賭けをしよう、龍。


 また、来世で会いに来て。


 いつものように、変わらぬ笑顔で。







 私の生きる希望はあなたでした。


 あなたがいるから生きてこれました。


 貴方の笑顔があるから生きてこれました。


 どんなに手が汚れようと、変わらないあなたが好きでした。





 どうか、笑顔も何もかもそのすべてが変わらないでいてほしいです。



 私の大好きな君でいて。



 私の大好きな笑顔のままでいて







 …最後に"












私は最後の言葉を見て泣き崩れた。









その言葉は今日、私が言うはずだった





幼馴染を突破できる日は今日だったのに。








こんな悲しい気持ちになる言葉ではなかったはずなのに













" 貴 方 が 何 よ り も



 好 き で し た "










来世で君を見つけて、この言葉を私から言おう。










今度こそ、この言葉が幸せなものになるように












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