「 ・・・・麗華 」 「 ん、なに? 」 家に帰るまでの道のりが すごく長い気がした。 信号に引っかかるたびに 振り向いて、あたしを見下ろして 名前を呼ぶ彼が、すごく愛しく感じて それがなんだかすごく悔しくなった。 ─────────ガチャッ 「 聖弥は明日まで預けてきたから 」 「 え?そんなの悪いよ! 」 「 ・・・・・悪くねーだろ 」 「 なんで? 」 家に入って、リビングのソファに 腰を下ろしたあたしを小突いた。