聖弥にあげたチョコは
一口サイズのもので、
同じものを海くんたちに、と
思って袋に小分けしていたら
彼が出て行ったあとに海くんが
ひょっこり顔を出して、






「 俺の分のチョコ、ある?! 」






そう言って、聖弥を抱き上げて
キッチンに入ってきた。






「 はい、これ! 」


「 まじで!?やった!!!! 」






袋を手渡すと本当に嬉しそうな
笑顔を向けてくれて、あたしも
つられて笑顔になった。






海くんは本当に可愛くて
私があげた袋を聖弥の前に
差し出して”これ、俺のだって!”
なんて言って笑っていた。