「 よし、できた! 」 少し大きめの箱の中に チョコとクッキーを入れて、 その出来栄えに満足したあたしは 箱の蓋をしめた。 赤色のリボンをつけて、 メッセージカードを挟んで あとは、彼に渡すだけ。 2月14日、バレンタインデー。 平日だから彼は仕事。 「 ・・・・ん~~~っばぁ!!! 」 リビングから聞こえる楽しそうな声に 耳を傾けながら、黒色の箱をそっと 寝室へ持っていった。