3人は船のデッキに出て海を眺めていた。


「今日の夕方にはソウル国に着くらしいよ!」


「そうなんだ…。」


「えな?どうしたの?」


「いや…その…。

どんどん、強い悪死魔と戦ってきてるから

いつか龍と虎と戦うことになるのかなって…。」


えなは困ったように笑ってみせた。

するとなみともかがえなの背中を軽く叩いた。


「大丈夫!!3人で力を合わせて頑張ろう!」


「それに柚柳くんたちだっているよ♪」


その言葉に力強くうなずき、笑顔をみせた。


「キーッキーッ!」


その時鳴き声が聞こえた。

3人は空を見上げるとカモメの悪死魔が数十匹飛んでいた。


「もか!なみ!」


えなの声に反応し武器を出した。


「きゃーーーっ!!」


まわりの人々は悪死魔に驚き悲鳴をあげた。

すると悪死魔はそれに反応し人々に向かってきた。

それを素早く察知し、もかは銃を撃った。


「悪死魔が…!」


船の船長が外に出てきた。それに気付きえなは駆け寄った。


「船長さん!

乗客に部屋に入るように呼び掛けてください!

決して部屋から出ないように指示してください!」


「わかりました!でもあなたたちは…」


「大丈夫です!心配しないでください!」


えなは笑顔で言った。

そして船長はいそいで乗客に部屋に入るように呼び掛けた。