「ま、て…」
後ろでなんか聞こえたけど無視することにした。



公園を出てしばらく歩いたところで俺は立ち止まった


「誰」


「なぁんだ…

気づいてたんだ」


「あぁ、気配がしてな。


……何の用だ、大知」


「んー?

帰りたくないんだろ?

だったら、俺んち来るか?」


大知…藍沢大知(あいざわ だいち)は昔知り合った奴


イケメンで性格もいい

それに、少し柚李に似てる?

まぁ、気のせいだと思うが…

女はきらいだけど…

こいつは俺の本名も偽名も知っている


「頼む。少しの間だけでいいから」

「いいよ、少しじゃなくて


言ったろ?

俺一人暮らしだって!

だから気にすんな」


大知はそう言って歩き出した

俺もあとについて行った