龍なる羽 壱【完】



しばらくバスが走ったところで直がいきなり


「お前、昨日なんかあったろ


嘘言わないで言え。」


って言った


もちろん私は「いや、なんもないから…」

って答えた


それでも直は「絶対なんかあった。


約束しただろ?

”俺たちの中では絶対に隠し事はしない”

って…」

そう言った


でも…

…正直に言おうかな。

「あのね、昨日椎から電話がかかってきたんだ…

ただそれだけだよ」

言い終わると直は


「そうか…」


しか言わなかった


そのあとに

「また椎から連絡あったら言えよ?」

って言われて頭を撫でられた。


「じゃあ、修学旅行楽しもうな!」

「うん!!」






ーー…この時の私は浮かれすぎていて忘れていたんだ…

“あの人”が言っていた言葉を…ーー