この男、偽装カレシにつき

何コレ。
私は小さなプラスチックの包みを手にして首を傾げる。


薄くて、柔らかくて…。


そして次の瞬間、頭が爆発した。


ここここ、これはもしや!
例のアレ?!
恋人たちが愛の営みをする際に使うアレ?!


あんのエロメガネー!
なんちゅう物を渡してくれたんだー!!
こんなモン、どうしろって言うのよ!
アンタ分かってるでしょ、私はショジョなんだってばー!


例のソレを持ってオロオロしているうちに、私はうっかり大野センパイの椅子に足を引っ掛けてしまった。


その衝撃で大野センパイともども体勢を崩す。


何やってんの私ー!!
もう、自分が自分で信じられない。


私は(私のせいで)倒れてきた大野センパイに、押し倒されるカタチになってしまった。