「だって、なんだかんだ言って、いつもチエに優しいじゃん」
優しい?
あのS男が?
イヤイヤイヤイヤ、んなこたないでしょ。
純ちゃん、幻でもみたんじゃないの?
「結局、今日も課題手伝ってくれるんでしょ?
それにこの間の学食のときだってさ。
チエに学ラン貸して、自分が水かぶる標的になるなんて普通できないって」
確かに。
あの日は私も、ほんのちょっとだけセンパイを見直した。
いいヤツかもしんないって思ったの。
『今度は本当に俊介とくっつけてやるよ』
そう言ったときの無駄にキラキラした顔が、今も脳裏に焼き付いてたりする。
まぁ、財布踏まれて水かけられたりした日のことなんて、忘れたくても忘れられないケド。
優しい?
あのS男が?
イヤイヤイヤイヤ、んなこたないでしょ。
純ちゃん、幻でもみたんじゃないの?
「結局、今日も課題手伝ってくれるんでしょ?
それにこの間の学食のときだってさ。
チエに学ラン貸して、自分が水かぶる標的になるなんて普通できないって」
確かに。
あの日は私も、ほんのちょっとだけセンパイを見直した。
いいヤツかもしんないって思ったの。
『今度は本当に俊介とくっつけてやるよ』
そう言ったときの無駄にキラキラした顔が、今も脳裏に焼き付いてたりする。
まぁ、財布踏まれて水かけられたりした日のことなんて、忘れたくても忘れられないケド。

