「ーーー女関係がうっとうしくなってたとき、お前が丁度アホな告白してきたから女避けに利用してたけど…。
お前、まだ信じてたのかよ」


くそぉっ!
橘センパイってば、何事もなかったかのように、元の会話に戻ってるし。


ああそう、私の下着姿には本気で興味ないワケね。
ホッとしたようで悔しいなんて、乙女心って複雑だわ。


つーか何よ、女避けって。
サイテーなんだけど。


「ちょっとは人を疑った方がいいんじゃねーの」


お前にだけは言われたくないっつーの!


「人を利用しておいて、その言い草…。
いつか刺さされても知りませんよ」


興味がないと分かったら恥じらうのもバカバカしくなった私は、カーテンから顔を出して言ってやった。


純ちゃんじゃないけど、夜道は背後に気をつけな、ってトコだ。