この男、偽装カレシにつき

「ごごごご、ごめんなさいっ!
私、すっかり誤解してて」


「誤解…?」


大野センパイが眉を潜める。


「いや、誤解っていうか。
部屋に連れ込む口実かもしれないって疑ったっていうか…」


そこまで言ったところでハッと息を飲む。


しまった。
うっかり、余計なことを言ってしまった。


「口実?」


マズイ。
私の自意識過剰っぷりがバレる前に、フォローしなきゃ。


「いや、だから、口実っていうか。
ゲームも、お母さんがいるってのも、私を連れ込むための嘘かと思ってたっていうか…」


わわわ。
何、全て正直に言ってんのよ、私。


ダ、ダメだ。
フォロー(?)しようとすればするほど、どんどん墓穴を掘ってしまう。