この男、偽装カレシにつき

た、確かに。
大野センパイの前で服を脱ぐ機会なんて、今のとこ奇跡でも起こらない限りナイ。
だけど!


「橘センパイが、大野センパイとくっつけてやるって言ったんじゃないですか」


どうせ暇潰しで言い出したのは分かってたけどさ。
ちょっとくらい夢見させてくれたっていいじゃんか。


「安心しろ。
俊介とエロいことするようになるまでには、俺が大きくしてやるよ」


エロ男、もとい橘センパイは手の平をグーパーグーパーしながら言った。


「なななな、何言ってるんですかー!」


何なんすか、その手!
まさかゴッドハンド?
本当に大きくしてくれんの?
ここはいっちょ、恥を忍んで…?


イヤイヤイヤイヤ。
ただのエロ男の戯言のはず。
危うく、憧れのCカップに目が眩んでエロ悪魔に魂を売るところだったわ!