この男、偽装カレシにつき

「胸だって2カップもサバ読んでやったんだから感謝しろよな」


なぬー!
やっぱり確信犯だったのかー!


「俺くらいになれば、服着たままでもお前のAカップくらいお見通しなんだよ」


橘センパイは自慢げに名探偵ばりの推理を披露してる。


なんつーくだらない特技。
どうかその眼力、他のところでお役立て下さい。


「B寄りのAだもん」


そこは譲れない私。


「そもそも胸サバ読んだって、脱いだらバレるじゃないですか」


その言葉に橘センパイが目を見開く。


「―――お前まさか、もう俊介の前で服脱げると思ってんのかよ。
ポジティブ思考過ぎんだろ」