「その気がないなら、男の部屋にノコノコ上がるんじゃねーよ!
食われんぞ!」


く、食われるって…。
私が?
大野センパイに??


「なななな、何言ってんですかっ」


私は真っ赤になって、ブンブンと首を振る。


「私に色気がないこと、橘センパイが一番よく分かってるでしょーがっ」


私みたいなヤツ相手に発情できるのなんて、ゴールデングラブ賞の(?)橘センパイくらいのもんだっつーの!


「だから…!
お前はそこが甘いんだよ!」


橘センパイは私を押さえ付ける手にさらに力を込めながら、苛立ったように言った。