ねぇ、センパイ。
それって、私の心の準備ができるまでエッチするのを待ってくれるってこと?


頭ん中のほとんどがエロでできてるくせして、私のこと大事にしてくれるってこと?


「ほら、行くぞ」


センパイは私の腕を掴んで、歩き出そうとする。


だけど私の足は急に鉛のように重くなった。


だって、センパイはサプライズで指輪まで用意してくれて。
私のことをこんなに大事にしてくれて。


なのに私は何をした?


センパイのケータイの伝言を聞いて、しかも黙って消去して。


その上、ショジョをあげちゃえば今夜センパイを引き止められるかもしんない、なんてふざけたことまで考えてた。