「寒っ…。
雪でも降るんじゃねーの」
不意に、首をすくめたセンパイが空を見上げながらつぶやいた。
確かにキンと冷たい空気が広がっている。
だけど私よりよっぽど厚着してるクセして、相変わらず寒がりなヤツ。
私の手をカイロ代わりにしてたってのも、あながち外れてないかも。
なんて苦笑したとき、私はあることを思い出した。
「そうだ!
いいものがあったんだ」
そう言ってバッグを開いた瞬間、センパイのケータイが目に飛び込んできてまた胸がチクンと痛む。
だけど私はそれをバッグの奥に押し込んで、代わりにリボンがかけられた包みを取り出した。
雪でも降るんじゃねーの」
不意に、首をすくめたセンパイが空を見上げながらつぶやいた。
確かにキンと冷たい空気が広がっている。
だけど私よりよっぽど厚着してるクセして、相変わらず寒がりなヤツ。
私の手をカイロ代わりにしてたってのも、あながち外れてないかも。
なんて苦笑したとき、私はあることを思い出した。
「そうだ!
いいものがあったんだ」
そう言ってバッグを開いた瞬間、センパイのケータイが目に飛び込んできてまた胸がチクンと痛む。
だけど私はそれをバッグの奥に押し込んで、代わりにリボンがかけられた包みを取り出した。

