「お前な…。
落としたんだから、代わりのコーヒー買って来いよな」
橘センパイが額に青筋を浮かべて私を睨む。
自分のことを棚に上げて、なんてちっちゃいオトコ!
しかもほとんど入ってなかったクセに!
全校の橘センパイのファンの前で、セコい本性バラしたろか。
「…分かりましたよ」
私はムスッとして立ち上がると、自販機に向かった。
くそぉっ。
嫌がらせに、おしるこ買ってやる。
いや、甘酒の方がいいかもしんない。
なんて、あの男を戒めるために何を買うべきか決めかねていると。
私の横から長い指が伸びてきた。
「隼人はこれ」
ガコンという音とともに落ちて来たのは、砂糖とミルクたっぷりのコーヒー。
振り返ると大野センパイが立っていた。
「ああ見えて、あいつ甘党なんだよ」
そう言えば、朝もなんだか甘ったるいもの飲んでたっけ。
ていうことは、おしることか甘酒を買っても嫌がらせにならないじゃん…。
じゃなくて!
大野センパイと二人っきりじゃん!
落としたんだから、代わりのコーヒー買って来いよな」
橘センパイが額に青筋を浮かべて私を睨む。
自分のことを棚に上げて、なんてちっちゃいオトコ!
しかもほとんど入ってなかったクセに!
全校の橘センパイのファンの前で、セコい本性バラしたろか。
「…分かりましたよ」
私はムスッとして立ち上がると、自販機に向かった。
くそぉっ。
嫌がらせに、おしるこ買ってやる。
いや、甘酒の方がいいかもしんない。
なんて、あの男を戒めるために何を買うべきか決めかねていると。
私の横から長い指が伸びてきた。
「隼人はこれ」
ガコンという音とともに落ちて来たのは、砂糖とミルクたっぷりのコーヒー。
振り返ると大野センパイが立っていた。
「ああ見えて、あいつ甘党なんだよ」
そう言えば、朝もなんだか甘ったるいもの飲んでたっけ。
ていうことは、おしることか甘酒を買っても嫌がらせにならないじゃん…。
じゃなくて!
大野センパイと二人っきりじゃん!

