この男、偽装カレシにつき

ねぇ、センパイ。


センパイは、こんな風に甘々なこともしてくれるクセに。


平気な顔で嘘ついて、浮気もするじゃない?


センパイの本心は一体どうなのよ。


大野センパイに嫉妬して、先約を断って。
イブにこうやって会ってくれるってことは。


センパイにとって私は、少なくとも一番大事な女の子なんでしょ?



だけどね、センパイ。


センパイの影響でわがままになっちゃった私は、それだけじゃもう満足できないみたい。


複数いる中の一番じゃなくて、唯一のカノジョになりたい。


二股されても、愛情を注いでくれればいいなんてやっぱり嘘だ。


私だけを見てくれなきゃ嫌だ。


私だけを愛してくれなきゃ嫌だ。